<第百九回:問題と解答>
[出題日:2003.7.14(火)  解答発表日:2003.7.18(金)]

[問題]
 加来さんは、15年勤めた会社を退職することになりました。会社からは退職金が500万円支給されることになったのですが、この場合、いくらくらいの税金(所得税と住民税の合計)がかかると思いますか。
@まったくかからない
A50万円くらいかかる
B100万円くらいかかる
C200万円くらいかかる

             <出題者:ナショナルキッド>

[正解]@またはB
 退職金をもらう場合には、勤務先に「退職所得の受給に関する申告書」という書類を提出することになっています。その書類を提出すれば、勤続年数1年あたり40万円の「退職所得控除」が認められますので、15年勤めたのであれば600万円(40万円×15年=600万円)以下の支給額であれば税金はまったくかかりません。ところがその提出をしない場合には、支給額から一律に20%が天引き徴収されてしまいます。
 因みに、勤続年数が20年を超えると、21年目からの退職所得控除額は70万円になりますので、たとえば30年勤めた場合には、40万円×20年+70万円×(30年−20年)=1,500万円が退職所得控除額となります。