<第百十六回:問題と解答>
[出題日:2003.9.1(月)  解答発表日:2003.9.5(金)]

[問題]
 A社は、36万円の冷凍機を4社で各9万円ずつ負担して購入し今期から使用しています。このときこの減価償却資産はどのように取り扱われるでしょうか。次のどちらか選んでください。
@元々は36万円なので少額減価償却資産には該当せず、取得価額9万円で耐用年数で償却していかなければならない
AA社が負担したのは9万円なので、少額減価償却資産に該当し、全額今期の損金にできる
             <出題者:ぽー>

[正解]A
 少額減価償却資産であるかどうかは、その資産の取得価額により判定します。本問の場合、各社の所有権の及ぶ範囲内である持分9万円が取得価額になりますので、少額減価償却資産として、全額今期の損金にできます。
 ただし、あくまで全額損金に「できる」、というだけで、A社がそのようにせず、耐用年数で償却していく方法を採っても、何ら問題はありません。