<第四十四回:問題と解答>
[出題日:2002.4.8(月)  解答発表日:2002.4.12(金)]

[問題]
 先日小耳に挟んだある会社の社長と経理担当者の会話です。
『最近、領収書やら帳簿なんかが増えてきて事務所が手狭になってきた。もう古い資料は捨ててもいいんじゃないのかね。』と社長。『確かに昔の資料なんてもう見ることもないですし、早速明日にでも捨ててしまいましょう!』と経理担当者。どうやらこの会社は邪魔になった古い帳簿をすべて捨ててしまうようですが、会社が帳簿を保存しなければならない期間は次のうちどれでしょうか?

@ 申告書さえ保存しておけば帳簿などは捨ててもかまわない
A 会社の確定申告期限の翌日から7年間は保存しなければならない
B 会社の決算日の翌日から10年間は保存しなければならない
                <出題者:仕事スパイラル>                                                        

[解答]B
 税法上は帳簿及び書類を7年間事務所等の所在地に保存しなければならないとされています(法人税法施行規則67条の2)。さらに商法では、商人は10年間帳簿及び書類を保存しなければならないとしています(商法36条1項)。もちろん会社は商人ですから商法により10年間の保存義務があるのです。