<第六十五回:問題と解答>
[出題日:2002.9.02(月)  解答発表日:2002.9.06(金)]

[問題]
 個人の住民税は前年の所得を課税標準として課税されますが、次の場合には今年住民税は課税されるでしょうか。
@ 昨年8月に勤めていた会社を定年退職し、その後収入がない場合
A 不動産所得のある人が昨年中に死亡し、所得税の準確定申告をしている場合
B 前年中に定期預金が満期を迎え、利息を受け取った場合
C 特に収入のない専業主婦の人が昨年中に親から相続した土地を譲渡した場合


            <出題者:愛犬元気>

[正解]
@…○
 退職等により今年収入がない場合にも前年に所得があれば課税されます。
A…×
 住民税はその年1月1日に住所を有している人に対して課税されるため、前年所得があっても昨年中に死亡している場合には課税されません。
B…×
 預貯金の利子はその受取時に5%の住民税が源泉徴収されるので、前年に利子を受け取っていても今年住民税は課税されません。
C…○
 土地の譲渡による所得は所得税と同様に給与所得等とは分離され課税されます。