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□□今週の一言□□
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おはようございます。突然ですが、今日11月17日は「将棋の日」だそうです。皆さん知ってました?私(須田)は、小学生の頃は毎日やっていたのですが最近はすっかり御無沙汰ですねー。将棋どころか、麻雀も花札もトランプも、とにかくゲームというものからすっかり遠ざかってしまいました。なんか最近闘争心がないなあ。いかんいかん、今度行きつけのスナックでチンチロリンでもやってみよーっと。
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□□今週の税務豆知識□□
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一物四価という言葉をご存じですか?文字通り、一つのものに値段が四つあるということですが、具体的には土地の値段に@市場価格、A公示価格、B相続税評価額(路線価)、C固定資産税評価額の四種類があることを指します。実際に売れる値段が市場価格で、それ以外にいろいろな役所がそれぞれの目的で値段をつけているわけで、ややこしいといえばこんなにややこしいことはありません。
Aの公示地価は国土交通省が発表しています。一般の土地取引の目安になることを目的としたものですが、公共用地の購入金額の決定のためにも用いられます。Bの路線価は、ご存じのとおり相続税や贈与税の課税のために国税庁が提供するもの。そしてCは、固定資産税や不動産取得税、登録免許税の課税に際して使われるものです。
一般に、@とAはほぼイコールの金額で、BはAの80%程度、CはAの70%程度であると言われています。なぜこんなに複雑かと言えば、それは要するに土地の値段がはっきり分からないからなんですね。世の中に同じ条件の土地は二つとありません。たとえ面積が同じでも、接道の状況や近隣環境、日照などの条件はすべて異なるわけで、したがって比較できるものがない以上、客観的な価格はなかなかつきにくいわけです。このため時として不当に高い(あるいは安い)価格で取引が行われる可能性もあり、不動産の取引をするに際しては、価格に関する情報を数多く求めることが必要になります。
このような状況を背景として、2005年度から不動産を購入した人は登記時に購入価格を届け出ることが義務づけられることになりました(日本経済新聞11月9日朝刊一面記事)。新制度の導入後は、不動産の購入金額は不可欠の届出事項とされ、その情報は登記簿には記載されませんが、ネット上で不動産の種類、価格、面積、取引時期、所在地が公開されることになっています。プライバシーに配慮して、情報は国土交通省が厳格に管理し、したがって所在地の表示は「丁目」まで、購入者の氏名などは非公開とされます。
登記時の届出事項が増えて面倒ですが、価格情報が蓄積されて近隣の土地の値段が分かるようになるというのは大変いいことです。必要な情報がすぐに手に入れられる、ネット社会ってやっぱり便利ですね。
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□□あれやこれや一口コラム□□
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<名言集(パート3)> 松下幸之助「一日一話」より
「サラリーマンは独立経営者」
サラリーマンの中には、自分は所詮雇われて働いているのだから、自分の仕事に打ち込み、生き甲斐を感ずるというまでにはなかなかなれないという人があるかもしれない。そういう場合、私は次のように考えたらどうかと思う。
それは、一つの会社の社員であっても、自分でその職業を選んだからには、“自分は社員稼業という一つの独立経営者である”という信念を持って仕事をするということである。言いかえれば、独立経営者が十人あるいは百人、千人と集まって、一つの会社をつくり事業をしているのだ、と考えるのである。
そうすることによって仕事に張り合いも出てき、面白味も加わってくるのではないだろうか。
なかなか一般人、特にサラリーマンとして働いてる者にはない発想ですね。でも、ここでこれは松下幸之助だから言えることだ、なんて投げ出さないで下さい。少しだけ見方、視点を変えるだけで、それまでつまらなく思えていたものが真新しくも楽しくも思えるようになるということではないでしょうか。
もしかして私達は目先のことだけに囚われているのかも知れません。
「ものは考え様」。自分の現状を嘆く前に、ちょっとポジティブに考えてみませんか?
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□□今週の税金クイズ□□ 正解は次回発表しますねー。
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[問題]
サラリーマンの本橋さんは、結婚を機に父親から土地の贈与を受けることになりました。もらった土地の時価は4,000万円、路線価による評価額は3,000万円ですが、父親はこの土地を購入するに際して銀行から資金を借りており、その残高がまだ3,000万円あります。父親は土地をあげる代わりに、借金の残りを本橋さんが肩代わりして払うことを要求しています。世の中甘くないですね。ちょっとがっかり。
さてこの場合に本橋さんに贈与税はかかるでしょうか。
@4,000万円に対してかかる
A4,000万円と3,000万円の差額の1,000万円に対してかかる
Bもらった財産の評価額と負担する借金の残高が同じだから何もかからない
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□□先週の税金クイズの解答発表!□□
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[問題]
次のうち、所得税の確定申告の際に所得控除の対象になるものはどれでしょうか?
@美容整形費用
A白アリ駆除費用
B葬式費用
C国立大学の授業料
[正解]A
雑損控除として控除を受けられます。本問の場合は災害関連支出として控除の対象になります。他のものはいずれも所得控除の対象になりません。
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☆今週号の編集責任者は 須田邦裕 & 谷村和美 でした。
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