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□□今週の一言□□
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みなさんおはようございます。今年は梅雨といえども、暑い日が多くて、毎朝の通勤電車は本当に苦痛です。さて、税金の世界で夏に恒例のものといえば路線価の公表です。今年は8月2日になりましたが、同日中にインターネットでも公表予定となっています。関心のある方は国税庁のホームページでご確認下さい。
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□□今週の税務豆知識□□
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今回のテーマは生命保険金と相続税です。
相続税は被相続人(故人)の財産について課税されますが、生命保険金は被相続人の財産ではなく、相続人等が生命保険会社から受け取る固有の財産です。したがって、生命保険金は被相続人の財産ではありません。
しかしながら、生命保険金は受取人の固有財産といえども、保険金の取得は被相続人の財産と同等のものであり、税負担の公平性を図るため、被相続人の財産とみなして相続税が課税されています。なお、このうち500万円に法定相続人の数を乗じた金額については、相続人等の生活の安定等を考慮して非課税とされています。
このような理由で、生命保険金は被相続人の財産でないにもかかわらず、相続税は課税されますが、被相続人に多額の借財等があり相続を放棄した場合についても、生命保険金については、受取人の固有財産であるため取得することはできます。
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□□あれやこれや一口コラム□□
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[六輝って?]
六輝または六曜ってご存知ですか?分からないという方も、大安とか仏滅とかのあれ、と言えばお分かりになるでしょう。室町時代に中国から伝わったものらしいのですが、広く使われ始めたのは明治の改暦以降(江戸時代後期という説も)だと言われています。なんだか古めかしい気がしていましたが、案外歴史は浅いようです。先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の順で繰り返します。1つ1つの意味は大体以下の通りです。
先勝−午前中は吉。急用や訴訟を起すならこの日が良い。友引−朝晩は吉。祝い事には適。先負−午後は吉。何事も静観するのが良い日。仏滅−1日中凶。大安−1日中吉。赤口−正午は吉。新しいことを始めるには適さない日。
例えば友引は慶事にはいいけれど仏事にはダメなど、仏事、慶事などは特に日を気にしますが、最近はあまり気にしない人も多いのではないでしょうか。結婚式場では仏滅挙式の格安プランもありますし。確かにキリスト教式で挙げるのに仏滅だからだめといわれてもピンとこないですよね。
とはいえ意外なところで気にしていたりします。例えば車を買えば納車日は大安にしましょう、と言われますし、実はウチの事務所でも気にしていることがあるんですよ。それは決算確定日。大安にしている場合が多いんです。お手持ちの決算報告書の最終ページ、利益処理の報告日をご覧になってみてください。あまり気にしないとはいっても良いに越したことはないですから。ちなみに今日は仏滅でした・・・。
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□□今週の税金クイズ□□ 正解は次回発表しますねー。
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[問題]
近藤さんは昨年4月に市会議員に立候補し、見事に当選しました。
最近、国会で年金の未納問題が騒がれていることから、自らも社会保険庁で納付状況を調べたところ、会社を退職した際の1ヶ月の未納期間と学生時代に2年間の免除期間があることが判明しました。
そこで、慌てて、未納期間分を納付するとともに、免除期間分についても、加算金を合わせて納付しました。さらに、今後は未納期間がないように1年分を前納することにしました。
さて、これらの年金のうち近藤さんの今年の確定申告の計算上控除できる金額はいくらでしょうか?
@今回納めたすべての金額を控除できる
A今回納めた金額のうち免除期間分の加算金以外は控除できる
B加算金を含む免除期間分及び前納分は控除できるが未納期間分は控除できない
C加算金を含む免除期間分及び未納期間分は控除できるが前納分は控除できない
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□□先週の税金クイズの解答発表!□□
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[問題]
高瀬基志さんは本年5月に88歳でこの世を去りました。高瀬さんの死後「私の財産はすべて長男始郎に譲る」という遺言が発見されましたが、生前の高瀬さんと仲違いしていた家族は「死んだお父さんの言うことなんか聞くものか」と怒り、遺言とは違う方法で財産分けをしようとしています。さてこのような場合、税務上の取り扱いはどうなるでしょうか。
@そもそも遺言に書いてある以外の方法での分割は出来ない
A相続人全員が合意すれば、遺言の指示以外の方法で分割しても、その分割内容に沿って通常の相続税が課税される
B一旦遺言通りの方法で分割が行われたとみなされ、それと異なる分割額は相続人間で贈与があったものとして贈与税の対象になる
[正解]A
遺産分割は、全相続人が合意すれば、遺言に指定された以外の方法によることも認められています。したがって遺産分割協議に基づく分割は、遺言の内容に関係なく、通常の相続があったものとして通常の相続税が課税されます。
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☆今週号の編集責任者は 山口隆司 & 泉麻里子 でした。
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