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□□今週の一言□□
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おはようございます。東京では週末にすごい雪が降りましたが、皆さんには影響ありませんでしたか。日本海側や北海道に比べれば大したことはないのでしょうが、それでも関東地方ではこの雪で200人以上の方が怪我をされたとか。慣れないと大変ですよね。それでは今週も張り切ってまいりましょう。
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□□税務豆知識□□
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以前のメルマガでも平成18年度税制改正については何度か触れていますが、今回は数年前から改正が噂されているものの、またもや改正が見送られたゴルフ会員権の損益通算についてのお話です。
所得税法上では、「生活に通常必要でない資産」に係わる譲渡損失については他の所得との損益通算を禁じています。簡単に言うと贅沢品から生じた「儲け」については課税するものの、「損」についてはなかったものとするわけです。でもゴルフ会員権って贅沢品なのでは?と疑問をもたれる方も多いと思いますが、所得税法では、「生活に通常必要でない資産」とは、以下のように限定列挙されています。
@競走馬その他射こう的行為の手段となる動産
A通常自己および自己と生計を一にする親族が居住の用に供しない家屋で主として趣味、娯楽又は保養の用に供する目的で所有するもの。その他主として趣味、娯楽、保養又は鑑賞の目的で所有する不動産
B一個または一組の価額が300,000円超の貴金属書画等
このようにゴルフ会員権は「生活に通常必要でない資産」に含まれていないため、ゴルフ会員権を譲渡したことによる損失は、給与所得や事業所得など他の所得と損益通算できる仕組みになっているのです。
しかし、前述したようにゴルフ会員権が贅沢品ではないといえるかどうかを考えてみれば、見直されるのも時間の問題です。含み損をかかえ、値上がりの期待の薄いゴルフ会員権をお持ちのみなさん、今のうちにご売却を検討されてはいかがでしょうか?
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□□あれやこれや一口コラム□□
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大変です。パソコンがクラッシュしてしまいました。わが事務所ではネットワークを構築していますので、みんなで共有するファイルはバックアップを取る仕組みができているのですが、自分のマシンに入れているデータは、プライベートなものもあったりして共有ファイルに乗せるわけにもいかず、ついついバックアップも取らずにおりました。
しばらく前からなんとなくパソコン全体のスピードが遅いなあと思っていたのですが、ある日突然立ち上がらなくなってしまいました。致命的です。ハードデイスクを交換する騒ぎになってしまいました。さてそうなると、どこにどんなファイルがあったかを思い出すのが大変です。パソコンの機能が飛躍的に向上した今日、業務用のアプリケーションソフトのみならず、デジカメ写真のデータや音楽CDのファイルなど、かなりのものが登録されていますよね。お金を払って買ったものもありますし、結構な損害になってしまいます。特に困るのが過去のメール。これがなくなると、誰とどんなやり取りをしたか、まったく分かりません。メールってやり取りが全部記録に残って助かるなあと思っていましたが、それは同時に、パソコンが壊れたらすべての記録を失ってしまうということでもあったのですね。後悔先に立たず、こまめにバックアップを取ったほうがいいのはファミコンのゲームだけではないようです。みなさまも是非!是非!お気をつけくださいね。
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□□今週の税金クイズ□□ 正解は次回発表しますねー。
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[問題]
次の3人は全員サラリーマンです。このうち平成18年に確定申告しなければならないのは、ずばり誰でしょう?
@平成17年中にX社からの給与1,990万円、原稿料15万円の収入があった鈴木さん
A平成17年中にA社からの給与400万円、B社からの給与20万円の収入があった山田さん
B平成17年中にY社からの給与150万円、家賃50万円(この収入にかかる必要経費は15万円)の収入があった中村さん
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□□先週の税金クイズの解答発表!□□
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[問題]
山田さんは怪我により入院していたのですが、去年の12月に退院することができました。退院時に入院費用50万円を精算したのですが、この入院費用については後日保険会社から入院給付金20万円くらいを受け取る予定です。さて問題です。山田さんが確定申告により医療費控除を受ける場合にどの金額を基に計算をすればよいでしょうか次から選んでください。
@入院給付金は未確定だから支払った50万円を基に計算する
A支払った50万円から見積でもかまわないので20万円を差し引いた30万円を基に計算する
[正解]A
入院費用の補てんとして支払われる入院給付金で、入院費を支払った年の確定申告期限(今年なら平成18年3月15日)までにその給付額が確定していないときは、給付額を見積もり、その見積額を支払った入院費から差し引いて医療費控除の計算をします。この場合見積もった給付額が実際に支払われた入院給付金と違うときは遡って医療費控除の計算をやり直さなければなりません。
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