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□□今週の一言□□
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サラリーマン川柳第8位「ご飯ある?」「つくればあるけど」「ならいいです・・・」って、私の夫が投稿したのかと思っちゃいました。うちだけじゃないんですねぇ〜!今日も夫は私の恐妻ぶりを肴に、楽しいお酒を飲んで来ることでしょう!第2位の川柳のごとく、我が家でも夫に暖かいのは便座だけ?!
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□□税務豆知識□□
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<住民税の税率が変わりました>
従業員の給与から住民税を天引きする「特別徴収」を行っている会社や個人の方には、そろそろ市区町村から平成19年分の住民税の通知が届いている頃かと思います。先週もお伝えしているとおり、平成19年度から、「国から地方への税源移譲」という政策により、住民税が所得額に関係なく一律10%になり、それに伴って所得税率も5%から40%まで、課税所得額に応じ変更されています。すでに源泉所得税については年初より変更されているかと思いますが、住民税の年度の始まりは6月です。特別徴収される場合には、多くの従業員の方について、住民税の額が倍近くなっているはずですから、6月分の給与計算をお間違えないようお気をつけ下さい。
6月から急に増税されたような気がしますが、これはあくまでも「税源移譲」だけですので、個人の方が負担する所得税+住民税のトータルの額は変わらないことになっています。今まで所得税率が10%で住民税率が5%だったら、今年から所得税率が5%になり、住民税率が10%になるだけで全体は15%で変わらない、というわけです。さらに、トータルの負担の額が増えないよう細かい調整として、先週のメルマガで取り上げた住宅ローン控除の点だけでなく、平成19年度から住民税に「調整控除」と言われる税額控除が新たに設けられました。これがなぜ新設されたのかというと、実は住民税の計算における配偶者控除、扶養控除、基礎控除など人的控除の額が、所得税のこれらの控除額よりも少なく規定されているからなのです。
具体的には、給与所得が300万円で、所得控除が配偶者控除、基礎控除のみであった場合、
所得税の課税所得額=300万−38万(配偶者控除)−38万(基礎控除)=224万
住民税の課税所得額=300万−33万(配偶者控除)−33万(基礎控除)=234万
と、課税所得額に10万円の差があるため、住民税の税率が5%から10%に増えれば、たとえ所得税率が5%下がったとしても負担する税額がトータルで重くなってしまうのです。この差を是正し、負担額を変わらないようにするための調整が「調整控除」です。住民税が増えて驚き、住民税の通知書の裏をじっくり読んだら、所得控除の額が少ないのでは?と思われるかもしれませんが、この「調整控除」で調整されるのでトータルで負担する税金は以前と変わらないことになっています。もしそれでも増えた気がする、と思われたら、それは平成18年分の所得が多かったためか、定率減税が廃止されたためです。定率減税が廃止されましたので、平成18年に比べれば実質増税なのは確かなので、今年はつらいところです。
このように国から地方への税源移譲だけでなく、今後は「ふるさと納税」という住民税の一部を生まれ故郷に納付するような方法も検討されていたり、地方の財政状況の悪化が大変な社会問題となっています。夕張市のように破たんに追い込まれそうな市町村が多いと聞きますが、財政悪化が、過疎化や医療格差などを増大させる要因になっているのかと思うと、日本の将来がますます不安です。首都圏に住んでいる者には格差が実感としてわかりにくいですが、地方に住んでいる親や祖父母には安心して暮らしてもらいたいと願うばかりです。
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□□あれやこれや一口コラム□□
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[フラガール]
最近駅や電車の中で旅行のパンフレットやガイドブックを開いている人をよく見かけます。そろそろ夏休みの旅行の準備でしょうか。つい先日も朝の通勤電車の中でハワイのガイドブックを読んでいる人を見ました。本物のハワイには行ったことがないのですが、福島県出身の私は、子どもの頃「常磐のハワイ」によく連れて行ってもらいましたし、友達や近所の人も「ハワイに行ってきた」と言っては常磐ハワイアンセンターのお土産を持ってきてくれたりしました。子どもの頃のアルバムを見ると、何年かに一度の割合でハワイアンセンターとともに写っている自分の写真が出てきます。当時地元では夏休みの日帰り旅行の定番だったのでしょう。今でこそ「スパリゾートハワイアンズ」という名前に変わり、施設も充実していてなかなかの人気のようですが。
去年国内の映画賞を総ナメにした「フラガール」は、斜陽の常磐炭鉱が、炭鉱から湧き出る温泉を利用してハワイをテーマにした娯楽施設に活路を見出そうと、反対する炭鉱員たちを説得しながら開業にこぎつけるまでの実話を基にした映画です。「フラガール」というタイトルが示すように、目玉のポリネシアンダンスショーに出演するフラダンサーの成長物語が軸なのですが、このダンサーというのが元々は全員炭鉱の娘というど素人なのです。小さな事件や衝突を乗り越え、猛特訓を重ね、最後はステージで大喝采を浴びるというとありがちと思われてしまいそうですが、1つ1つのエピソードもよくて、観終わったあとになんとなくよかったなぁとほんわかした気分になりました。
こんな素人集団をプロのダンサーに育てあげる先生を松雪泰子が演じています。元はSKDのトップスターだったのに訳あって都落ちしてきた先生で、なんで私がこんな目にといったやさぐれ感たっぷり、威勢がよくて気が短く、しょっちゅう周りとトラブルをおこしているような女性なのですが、徐々に変化して最後は立派な先生になっていきます。最初のとんがっていた雰囲気がだんだんやさしく、見守るように変化していくのが感じられて、松雪さんすごいなあと単純に思いました。実際にフラガールを演じた役者さんたちもダンスは素人の人たちばかりだったそうですが、ダンスシーンも見事です。ただ方言がちょっとちがうかなーという気がしたのですが、でも頑張っているからOKです。最近の映画はあっという間にDVDになってしまうので、「フラガール」もすでにレンタルしています。ちょっとおススメです。
昭和41年開業ということですから、私がごくごく小さい時に見たフラガールの中には、もしかしたら初代の方がいたかもしれません。最後に行ったのは多分小学生の時ですが、映画を観たらン10年ぶりに行ってみたくなりました。ものすごく大きな露天風呂とかがあるみたいです。子どもの頃は流れるプールが楽しみだったのに今では温泉が楽しみとは、大人になったなあ(年をとったなあ?)。
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□□今週の税金クイズ□□ 正解は次回発表しますねー。
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[問題]
量販店を経営する当社は、自社使用の販売管理ソフトの開発をA社に依頼し、およそ500万円をかけてソフトウェアの新規導入をしました。次の費用のうち、ソフトウェアの取得額に含めなければならない費用はどれでしょうか?
@各店舗へソフト設定のために派遣された技術者の派遣費用合計30万円
Aソフト開発の打ち合わせのための各店長の出張旅費合計10万円
B計画変更があり導入を断念した試作品に要した開発費70万円
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□□先週の税金クイズの解答発表!□□
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[問題]
個人が財産の贈与を受けると贈与税がかかることは皆さんご存じの通りですが、その財産を法人からの贈与によって取得した場合の税務上の扱いとして、正しいのは次のうちどれでしょうか。
@贈与税がかかる
A贈与税と所得税がかかる
B所得税がかかる
[正解]B
贈与税は相続税を補完する目的で設けられているので、相続の発生ということがない法人からの贈与については贈与税は非課税となっています。しかし、贈与により受けた利益について何ら課税されないのでは公平でないため、所得税(一時所得)が課されることになっています。
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☆今週号の編集責任者は 高橋英江 & 泉麻里子 でした。
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