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  須田会計事務所メールマガジン      000264   2007.11.26発行
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 □□今週の一言□□
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 おはようございます。最近一段と寒くなってきましたね。みなさん、インフルエンザの予防接種は受けましたか?例年に比べ速いペースでインフルエンザが流行し、全国各地で休校や学級閉鎖が行われているとか・・・。これから年末に掛けて何かと忙しい時期です。自分の体調は自分でしっかり管理しましょう!

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 □□税務豆知識□□
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<相続特有の更正の請求>
 『更正の請求』という言葉をご存知ですか?申告書に記載した課税標準等や税額等の計算が誤っていたために、税金を余計に納めてしまった(または還付された金額が少なかった)場合には、法定申告期限から1年以内であれば、更正の請求書を提出することにより税金の還付を受けることができます。この規定は、申告納税方式の税金(所得税、法人税、消費税、相続税など)に共通して適用されるものであります。
 ただし相続税の場合、上記の計算の誤り以外に申告納付後の税額が増減してしまうことは珍しいことではありません。申告期限までに遺産の分割協議が整わなかったために、ひとまず法定相続分で申告をしていたがその後分割協議が整った場合、遺言に従って相続税の申告をしたはいいが、相続人の一人から遺留分の減殺請求を提訴され和解が成立した場合、家族にも知らされていなかったまさかの隠し子が見つかり法定相続人が増えた場合などなど・・・。このように他の税法ではあり得ない相続特有の後発事象が起こってしまうと、申告期限から何年も経ったあとに納付した税額に異動が生じてしまうのです。しかし文頭の規定ではこういった事情には対処できません。したがって相続税法では特則を設け、このような後発事象が生じた場合にはその事実を知った日の翌日から4ヶ月以内に限り更正の請求を認めています。
 もちろん、このような後発事象が生じた場合には税額が減る方もいれば、税額が増えてしまう方も出てきます。税額が増えてしまう方については、修正申告(または期限後申告)を行う必要があります。税金を還付してもらう更正の請求には4ヶ月という期限がありますが、税金を追加で納める修正申告等については特に期限は定められておらず延滞税もかかりませんが、税務署からの更正または決定を受けるまでに行うこととされています。

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 □□あれやこれや一口コラム□□
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<オペラ>
 最近ますます寒くなって、秋本場ですね!皆さんは今年の秋をどうお過ごしですか?
 私(杉山)は芸術の秋という事で、音楽の鑑賞に耽っています。中でも面白い世界だな!と思ったのは、オペラです。初めは、「何でいきなりそこで歌ってしまうの?」と思ったりもしましたが、次第にその世界に引き込まれていきました。色々な登場人物がいますが、声でその役を決めるので、どんなに自分がその役をやりたくても自分の声に合っていないと希望する役になれないそうです。ちなみに、日本人は男も女も高い声の人が多く、低い声の人は少ないそうです。やはり体格の違いなのでしょうか?
 私(杉山)が気に入っているオペラは、カルメンです。
 兵隊のドン・ホセは、タバコ工場の女工カルメンと出会い、最終的にはカルメンが他の男を好きになり、ホセに殺されてしまいます。オペラの最後はだいたい女性が死にます。とまあ、オペラではよくある話なのですが、舞台で見ると引き込まれるのです。舞台の雰囲気と役者、音楽など様々な表現が一つになり、まるでリッチな映画を見ているような気分になれます。少々重い物語ですが、途中に騒がしい町の人々や、子供達の歌、占い師が出てくるなど、息抜きもあり面白いです。そして、なんといっても音楽に聞いたことがある曲が多く、「このオペラの曲だったのか。」と驚きました。きっと皆さんも聞いたことがあると思います。闘牛士が登場する場面では、いかにも自信満々な曲ですし、カルメンが歌って踊る場面では、カルメンの魅力が伝わってきます。聞けば聞くほどクラシックというのは楽しいものです。登場人物のキャラクターが濃く、見ても聞いても楽しいものです。
 皆さんも、機会があれば是非鑑賞してみて下さい。

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 □□今週の税金クイズ□□  正解は次回発表しますねー。
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[問題]
 ボジョレー・ヌーヴォー解禁に伴い、知人から10本のワインをもらったTさんですが、実はあまりお酒が好きではありません。人からもらったものを売るのはどうかと気が引けましたが、ついつい以前から活用しているネットオークションに出品してしまいました。でもお酒を販売するには免許が必要なハズ・・・。これって酒税法違反?
@酒税法違反である
A酒税法違反ではない

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 □□先週の税金クイズの解答発表!□□  
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[問題]
 齋藤さんは地震保険が付いている積み立て型火災保険契約(長期損害保険契約に該当)に加入していました。保険料の支払額は地震保険部分が10,000円、火災保険部分は20,000円。この場合、齋藤さんは年末調整で地震保険料控除として支払った保険料の30,000円全額受けることができますか?
 ヒント:地震保険料控除の控除限度額は50,000円です。
@全額控除を受けることができる
A全額控除を受けることができない

[正解]A
 地震保険が付帯している積み立て型火災保険契約の場合は、地震保険部分か積み立て型火災保険部分のいずれか一方の控除しか受けることができません。したがってこの様な保険契約に係る保険料を支払っている場合は、地震保険部分の保険料と積み立て型の火災保険部分の保険料を基に計算した控除額とを比較して、控除金額が多くなる方を選択して地震保険料控除を受けることになります。
 本問の場合。10,000円(地震保険料)<20,000円×1/2+5,000=15,000円(積み立て型火災保険部分の保険料を基に計算した控除額)ですので、15,000円が地震保険料控除額になります。

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☆今週号の編集責任者は 福岡裕美子 & 杉山圭 でした。
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