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□□今週の一言□□
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おはようございます。野球ファンの私(杉山)にとってオリンピックでの星野ジャパンの惨敗はあまりにショックでした。ここ1週間星野ジャパンに関する記事を簡単な論文が書けるほど読み込んでしまいました。今週からは、このエネルギーを仕事に注ごうと思います。
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□□税務豆知識□□
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<マイホーム取得時の税制特例>
先週ある新聞に、「不動産市況の下落を受けて、国土交通省が2009年度税制改正要望で、今年度末に期限の切れる住宅ローン減税の延長を盛り込む方針を決めた。」といった記事が載っていました。
この住宅ローン減税は、マイホーム取得時に適用される税制特例の代表例ですが、これ以外にもマイホーム取得時に適用される税制特例が幾つかあります。住宅ローン減税を含めて主なものとしては、以下のようなものが挙げられます。
・住宅ローン減税・・・・ローンを組んでマイホームを取得した場合に、所得税額から一定額の税額を控除することができます。
・不動産取得税における課税標準の特例・・・・不動産を取得した場合には、不動産取得税が課税されますが、マイホームの取得については課税標準である固定資産税評価額から一定額(新築の場合には1,200万円)が控除されます。
・登録免許税における軽減税率の特例・・・・不動産を取得して登記をする場合には、登録免許税が課税されますが、マイホームの登記については原則税率よりも低い軽減税率が適用されます。
・固定資産税における税額軽減の特例・・・・不動産を所有している場合には、固定資産税が課税されますが、新築マイホームの所有については新築後5年度分(or3年度分)の税額が1/2に減額されます。
これらのマイホーム特例で特に注意すべき点は、いずれの特例も床面積50u以上等の適用要件があり、かつ、適用期限があるということです。今回の住宅ローン減税についても適用期限が今年度末となっており、来年度以降も延長するかどうかが問題となっています。個人的には若干の内容の変更があったとしても制度そのものは延長されるのではないかと予想しているのですが・・・。いずれにしても今後の動向に注目です。
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□□あれやこれや一口コラム□□
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<日本酒ヌーヴォー>
毎年11月第3木曜日に解禁になる「ボジョレー・ヌーヴォー」。今年は、11月20日(木)解禁です。ちまたでは、早くも2008年ボジョレー・ヌーヴォーの予約が始まりましたね。今年の出来映えはどうなんでしょうか。今から楽しみです。
毎年この解禁日には日本中をあげて大騒ぎになりますが、これにあやかってか最近では「日本酒ヌーヴォー」なるものも販売されています。焼酎の勢いに押されつつある日本酒。ヌーヴォー作戦で巻き返しをはかっているのでしょうか。
日本酒は玄米を@精米し、A蒸し、B蒸し米に麹菌を加えて糖化させ(麹造り)、C酵母を増やし(酒母(もと)造り)、Dこの酒母に麹、蒸し米、水を加えてもろみを仕込み(醪(もろみ)造り)、E二十日間ほど発酵させ、F圧搾機で搾って(上槽)酒と酒粕に分けられます。その年初めての酒が上槽されると、酒蔵の軒下に杉玉もしくは酒林を吊して、新酒ができたことを知らせるのだそう。この搾りたての新酒は、G濾過、H火入れされ、貯蔵されます。あえて濾過せずに「無濾過酒」として販売されているお酒もあります。また製成後、一切加熱処理(火入れ)されないお酒を生酒と言い、製成後加熱処理をせずに貯蔵し、出荷の際に加熱処理するお酒を生貯蔵酒と言うそうです。勉強になります。
Cの工程の際には、日本酒造り独特の段仕込み(三段仕込み)が行われます。一日目は「初添え」、二日目は「踊り」と呼ばれるお休み、三日目に二回目の仕込み(中添え)をし、四日目に三回目の仕込み(留添え)をして仕込み完了。こうすることによって、雑菌の繁殖を抑制しながら酵母の増殖を促し、醪(もろみ)の温度管理がしやすくなるのだとか。日本酒造りは「一麹(いちこうじ)、二もと(にもと)、三造り(さんつくり)」と言われ、B〜Dの工程がかなりのウエートを占めるようです。
精米から並行複発酵(糖化とアルコール発酵の2工程を同時に行う方法)、段仕込みという複雑な工程を経て、約六十日間で日本酒は誕生します。日本酒の醸造年度は毎年7月1日〜翌年6月30日と定められていて(明治の頃は10月1日〜翌年9月30日)、通常醸造年度内に出荷されたものを新酒と呼び、だいたい12月〜2月頃に発売されています。
「日本酒ヌーヴォー」と名付けられているお酒は、11月中旬頃と「ボジョレー・ヌーヴォー」の発売日とそう変わりなく、まさに新酒の中の新酒。とれとれの日本酒をどうぞ、と言ったところでしょうか。
熟成されればされるだけ味が深まるワイン。「ヌーヴォー」だけあって、その軽さから敬遠される方も多いと聞きますが、「日本酒ヌーヴォー」はどうなんでしょうか。日本酒であまり新しいからどう、古いからどう、という話は聞いたことがありませんでしたが、牛乳同様「新鮮さが命」なので、出荷後はできるだけ早く飲んだ方がいいのだそうです。それは、熟成させないということではなく、貯蔵・熟成期間をおいて、最高の酒質になった頃を見計らって出荷されるためなのです。ワインにおけるヴィンテージという考えを導入したヴィンテージ系日本酒(ここでもワインですか。。。)は、熟成期間の長いもので20〜30年に及ぶものもあるそうです。
結局、ヌーヴォーでも新酒でも古酒でも、最高の酒質のときに流通されているのであれば、発売されたその時々に買って、新鮮なうちに飲む、というのが一番ということですね。
これからは、「ボジョレー・ヌーヴォー」の時期には、「日本酒ヌーヴォー」にも思いを馳せてみて下さい。
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□□今週の税金クイズ□□ 正解は次回発表しますねー。
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[問題]
次の契約書のうち印紙税の軽減措置があるものはどれでしょうか?(契約書の記載金額は、いずれも1,000万円超とする。)
@不動産の売買契約書
A借入時の金銭消費貸借契約書
B建物の建設工事請負契約書
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□□先週の税金クイズの解答発表!□□
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[問題]
先週の問題の続きです。三鷹市在住で武蔵野市に医院を開いているAさん、所得税の納税地は三鷹市である自宅住所地です。武蔵野市の診療所内には事業に必要な償却資産(医療器具、家具、パソコン等)を所有しています。自宅には事業に使っている償却資産はとくにありません。Aさんは、三鷹市と武蔵野市、どちらに償却資産の申告をしなければならないのでしょうか?
@所得税の納税地である三鷹市に申告する
Aクリニックが所在する武蔵野市に申告する
B三鷹市と武蔵野市両方に申告する
[正解]A
償却資産申告書は、毎年1月1日に所有する償却資産について、その償却資産が所在する市区町村に、原則として1月31日までに提出します。この問題の場合、クリニック内にある償却資産については、武蔵野市に申告します。ただし、取得価額を基に一定の方法により計算した課税標準額が150万円未満の場合には、課税されません。
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☆今週号の編集責任者は 杉山圭 & 谷村和美 でした。
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