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□□今週の一言□□
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おはようございます。3連休はいかがお過ごしでしたでしょうか。天気にも恵まれ、良いリフレッシュになった方も多かったのではないでしょうか。また、今週から気持ちを切り替えて頑張っていきましょう。
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□□税務豆知識□□
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<譲渡制限会社>
譲渡制限会社とは、「会社の発行する全ての株式の譲渡について、会社の承認(取締役会・株主総会等の承認)を必要とする旨の定めを、定款に定めている株式会社」のことです。
株式は、原則として、自由に譲渡することができますが、中小企業では、ほとんどの場合、親族や信頼できる友人などだけで会社を設立し株主となっており、このような会社で株式の譲渡が自由に行われると安定した経営を行うことができなくなってしまいます。また、場合によっては、企業買収の対象になり、会社の経営権が奪われる事態にもなりかねません。譲渡制限会社では、株式を譲渡する際に会社の承認を要するといった一定の制限が加えられているため、このような事態を避けることができます。実際に中小企業の多くは譲渡制限会社です。譲渡制限会社を選択することにより、親族株主等にとって好ましくない人物を経営から排除し、安全に経営を進めることができるわけです。
税務上は、譲渡制限会社が発行する株式については相続税の物納に充てることができないといった若干のデメリットはありますが、それ以外にはこれといった大きなメリット・デメリットがあるわけではありません。会社法上は、譲渡制限会社を選択すると、取締役会や監査役を置かない取締役1人だけのシンプルでスリムな会社が作れ、また、原則として取締役が2年、監査役が4年とされている役員の任期を最長10年まで伸ばすことができる等のメリットがあります。
そこで、譲渡制限の定めをしていない会社では譲渡制限会社への変更を検討するといったケースも多いわけですが、譲渡制限会社への変更を行うためには、必ず定款の変更が必要となります。定款の変更は株主に重大な影響を及ぼす可能性があるため、株主総会の特別決議による承認という重い要件が課せられています。
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□□あれやこれや一口コラム□□
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[優勝セールあれやこれや]
毎年のことですが、夜の空気がひんやりと感じられるようになると、プロ野球は最終決戦で盛り上がります。今年は最大13ゲームも差をつけられたジャイアンツが9月以降の踏ん張りでタイガースを逆転!見事なリーグ優勝でしたね。
というわけで、街中では11日からジャイアンツ優勝セールなるものがあちこちで催されました。ジャイアンツといえば「そごう」だったのは昔の話で、今は「三越・伊勢丹」「イトーヨーカドー」「プランタン銀座」「ビックカメラ」など、流通業界の再編でどこがどこと資本参画しているのやら訳がわかりませんが、この週末、本当にあちこちでセールが行われていたようです。しかも逆転されて2位が確定したタイガースに対しても、「イトーヨーカドー」は関西圏で「感動ありがとうセール」を開催したとか。なにはともあれ、株価の急落で意気消沈した経済にとって、少しでも明るい話題となったのは何よりです。
ところで、優勝セールが行われると、開催企業から球団に商標の使用許諾料が数億円規模で支払われるのだそうです。それならいろいろな名目をつけてセールを・・・というわけでもないでしょうが、クライマックスシリーズ・日本シリーズと、そのたびごとに優勝セール・優勝セール。う〜ん、こんなところにも強者が潤う仕組みができていたんですね。シリーズの行方が気になります。
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□□今週の税金クイズ□□ 正解は次回発表しますねー。
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[問題]
会社社長のAさんには、給与以外に次のような副収入があります。最も高い税率が適用される副収入は、どれでしょうか?(Aさんには、給与所得のみで所得税・住民税の最高税率50%が適用されるだけの高額な所得があります。)
@商品先物取引により得た利益
A投機目的で3年前に購入したマンションを売却したことにより得た利益
BFX(外国為替証拠金取引)により得た利益(「くりっく365」で得た利益ではないものとする。)
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□□先週の税金クイズの解答発表!□□
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[問題]
当社は、東京の港区に本店がある資本金1千万円、8月決算の法人です。先日、長野の温泉地に格安のリゾートマンションが出たため、社員の保養施設に使う目的で購入しました。この場合、リゾートマンションの所在地を所轄する県に事業税や法人県民税、市には市民税の納税が必要になりますか?
@保養施設で支店ではないので、納税は一切必要ない
A保養施設でも支店と同様に事業税と法人県民税、市民税の納税が必要
B保養施設で支店ではないが、法人県民税と市民税の均等割だけは納める
[正解]B
寮や宿泊所等を所有している場合には、その所在地を所轄する市町村および県税事務所に法人税均等割を納税します。均等割の額は、各市町村、各都道府県で定められており、送付される申告書に記載されています。
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☆今週号の編集責任者は 須田雅代 & 杉山圭 でした。
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