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  須田会計事務所メールマガジン      000332   2009.03.30発行
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 □□今週の一言□□
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WBC連覇! やりましたね。感動しました。思えば、私が小学生の頃使っていた下敷きは、ジャイアンツ入団当初の原監督のものでした。私にとって原辰徳は憧れでした。時は流れ、イチロー選手や松坂投手がメジャーリーグで活躍しており、日本野球も世界へと飛躍しました。そしてWBC。この日本野球の勢いが少しでも日本経済の追い風となってほしいものです。

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 □□税務豆知識□□
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<確定拠出型年金法の改正と税制>
今回は、先日政府から国会に提出された「企業年金制度等の整備を図るための確定拠出型年金法等の一部を改正する法律案」の内容とその税制について説明したいと思います。
現行の確定拠出型年金には企業型と個人型とがありますが、この改正は企業型の確定拠出型年金についての法案となっています。その内容は、企業が従業員のために拠出する企業型確定拠出型年金において事業主拠出の限度額内で事業主拠出額を超えない額なら、個人でも拠出できるようにするというものです。現在の制度では掛金を拠出するのは事業主に限られており、個人が上乗せ拠出できないことになっています。
この改正法案の税制面の支援策として、個人が拠出する掛金について「小規模企業共済等掛金控除」として全額所得控除できるように所得税法の改正も行われる予定です。「小規模企業共済等掛金控除」とは、個人事業主が事業を廃止した場合に、退職金の代わりとして受け取る共済金に対する掛金等を控除することです。その対象として確定拠出型年金の個人拠出掛金が加わることになります。これにより高齢期の年金を個人が自主的な努力により確保することが促されるものと期待されています。
また、上記の改正には事業主の拠出限度額の引き上げも盛り込まれています。厚生年金基金のような他の企業年金がない場合には月額4.6万円から5.1万円へ、他の企業年金がある場合は月額2.3万円から2.55万円へ引き上げられます。これらの事業主拠出はこれまでと同様に企業の所得金額の計算において全額損金に算入されます。
確定拠出型年金と言いますと、あまり馴染みのない方も多いかと思います。平成14年に税制適格年金制度の廃止が決まったため、平成24年3月までに他の年金制度への移行が必要となっています。その移行先のひとつとして確定拠出型年金があるのですが、現在までに何らかの対応が行われたのは半数程度ということですから、今後皆さんの会社でも確定拠出型年金が導入されるかもしれません。また、確定拠出型年金が導入されていない会社に勤務されている方は個人型の確定拠出型年金に加入することができますので、これを機会に詳しく勉強されてはいかがでしょうか。

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 □□あれやこれや一口コラム□□
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<春野菜に注目>
 暖かくなってくると着ているものもだんだん薄着になってきます。着ているものと同じように、人の体も寒い時期は脂肪や栄養分を蓄えようとし、暖かくなると不要になったものを排泄する機能が高まってきます。そのため、春はデトックス(解毒・老廃物の排出)に最適の季節といわれています。
 春野菜の中にはデトックス効果のある成分が多く含まれているのをご存知でしょうか。菜の花、たらの芽、ふきのとうなど、春野菜は概ね少し苦味があります。この苦味は植物性アルカロイドという成分。これが体内の余計な熱分と水を排出するのに役に立つのです。
 その他、食物繊維やビタミンCなども多く含まれています。さらに春キャベツはキャベジンという胃の働きを整える成分が入っており、冬に酷使した胃を休めるのに有効です。春は旬の野菜を食べるだけでカラダの中からデトックスができるのです。
 もちろん、同じ野菜ばかり食べていては逆効果です。植物性アルカロイドなどをとりすぎると、人によって下痢をすることもあるそうです。バランスを大切にし、春野菜をたっぷり入れた献立で「体すっきり気分すっきり」を体感してみてはいかがでしょうか。

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 □□今週の税金クイズ□□  正解は次回発表しますねー。
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[問題]
所得税における所得控除に関して次のうち誤っているものはどれでしょうか。
@健康診断や人間ドッグの費用は、重大な疾病が発見され、かつ引き続きその疾病を治療した場合は医療費控除の対象となる
A障害者控除は、納税者本人が一定の障害者である場合に限り認められる所得控除である
B配偶者控除の対象となる配偶者は、民法の規定による配偶者に限られ、いわゆる内縁関係にある者は含まれない

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 □□先週の税金クイズの解答発表!□□  
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[問題]
サラリーマンの所得税には源泉徴収制度が採用されていますが、この制度はいつできたのでしょうか。
@明治22年
A昭和15年
B昭和21年

[正解]A
1940年(昭和15年)に勤労所得に源泉徴収制度が採用されました。
 
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☆今週号の編集責任者は 佐原哲也 & 吉澤清佳 でした。
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