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  須田会計事務所メールマガジン      00383   2010.04.12発行
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 □□今週の一言□□
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 おはようございます。4月になると、通勤途中に新入社員や新入生の姿を見かけ、なんだかこちらもフレッシュな気分になります。私(高橋)の長男も、この4月に小学校に入学してピカピカの一年生となり、元気に通学しています。今年は、ちょうど桜舞い散る中の入学式となって、日本の四季の美しさを感じる瞬間でした。

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 □□税務豆知識□□
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<新入社員が入ったら>
 4月は多くの企業で、新入社員が入社する季節です。4月に限らず、社員が入社したら、どんな手続きが必要でしょうか。個々に事情が違うとは思いますが、一般的に社会保険に加入している会社にフルタイムの正社員が入社したことを想定して、列挙してみます。
1.通勤経路と定期代の確認をしましょう
 社員を雇ったら、通勤経路と定期代の申請をしてもらいましょう。これは、社員への定期代の精算や給与計算のときに必要になるだけでなく、社会保険の加入の際にも必要な情報です。
2.扶養するべき親族がいるか聞きましょう
 新卒の新入社員であれば扶養すべき親族がいることは稀でしょうが、中途入社の社員で既に結婚してお子さんがいたり、あるいは親を養っていたりしたら、社員の被扶養者の情報は大切な確認事項です。税務署においてある「扶養控除等申告書」を記載してもらえば、これがすぐにわかります。フォームは国税庁のホームページからダウンロードすることもできます。最近の給与ソフトでは、ソフトウェアからプリントアウトすることもできるようです。この書類は、給与計算のときに徴収する所得税がいくらになるか計算するために必要ですし、生年月日や職業などを書く欄があるので、健康保険の加入などが配偶者や子供も必要なのかということを知ることもできます。
3.社会保険の加入
 では、上記の必要な情報がそろったところで、厚生年金、健康保険、雇用保険といった社会保険の資格取得届を各機関に提出するための準備に入ります。
 厚生年金の加入のためには、新入社員に年金手帳を持ってきてもらい、基礎年金番号を原本で確認して、資格取得の書類に記入します。配偶者が被扶養者である場合には、配偶者の基礎年金番号も必要です。もし新入社員が新卒者で、学生時代に国民年金を支払っていなかったら、年金手帳をもっていないかもしれません。その場合には、資格取得と一緒に手帳を新たに取得し、本人に渡します。
 雇用保険の加入の際には、過去に雇用保険に加入したことがあれば、本人の雇用保険の番号がわかる被保険者証などを持ってきてもらって下さい。もしなくしてしまっても、加入していた時の会社名、いつ頃の退職か、姓が変わっていれば当時の氏名などの情報がわかれば、ハローワークで番号を検索してもらうこともできます。初めての加入であれば、ハローワークで新規に番号を発行してもらいます。
 さて、年金と健康保険、雇用保険の資格取得のための書類にはその社員の報酬月額を書きますが、これには給与のほかに通勤手当の額が含まれます。ですから、上記1で記載したように、まずは通勤手当がいくらかかるのかを知る必要があるのです。
 書類が出来上がったら、社会保険事務所やハローワークに提出して、加入の手続きは完了です。4月は窓口が混み合いますが、これらは郵送でも手続できます。
 社員を雇うというのは、会社にとっては大変な負担ですが、優秀な人材は会社にとって宝でもあります。磨けば光るダイヤモンドを見つけられるよう、環境をしっかり整備したいものです。

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 □□あれやこれや一口コラム□□
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<4C>
 先日、友達とダイヤに関する情報収集のため御徒町の貴金属店へ行ってきました。御徒町は貴金属店がズラリと並ぶ問屋街で、駅を出ると右も左も「ダイヤモンド」とか、「プラチナ」という文字のデカイ看板ばかりでちょっと圧倒されます。
 ダイヤに関する情報を収集するためとはいえ、男二人でカップルばかりのお店に入るのは相当恥ずかしかったですが、いろいろとダイヤについて学んできました。
 ダイヤの価値はカット(cut)、カラー(Color)、クラリティー(Clarity)、カラット(Carat)の4つの要素で決まります。
 カットはダイヤの美しさを最大限に引き出すために重要な要素で、価値が高いものから順にExcellent、Very Good、Good、Fair、Poorの5段階で評価されます。この他にほとんどのお店ではダイヤのプロポーション、研磨の美しさ、対称性の3つ全てが最高なものをTriple Excellent、Excellent以上のダイヤで表から見ると矢の形が、裏から見るとハートの形が見えるものをHeart&Cupidとランク付けしています。
 カットに続いて重要視されるのはカラーで、一般的なダイヤは無色なものほど高い評価になり、Dを最高ランクとしてZまで分類され、Zに近づくほどダイヤに黄色味が強く出てくるため低い評価になります。
 クラリティーはダイヤの透明度のことで、表面上の傷や内包物がどの程度あるかをルーペなどで10倍に拡大して検査し、無傷で内包物も確認できないFL(フローレス)を最高ランクとして、肉眼でも内包物が確認できるものまで11段階に分類されています。最高ランクのFLは中程度のもののダイヤと比べると2倍近い値段で販売されています。
 最後にカラットですが、これはダイヤの重量の単位のことで1カラットは0.2gで、カラット数が大きいほどダイヤの見た目も大きくなります。因みにこのカラットですが昔の人がダイヤの重さを量るときに使用していたイナゴ豆(乾燥した状態がほぼ全て均一の0.2gとのこと)が語源となっているようです。
 お店によって多少言うことが違うのですが、この4Cのうち特に大切なのはカットとカラーらしく、クラリティーは中程度のものでも肉眼で傷や内包物を見つけることはまずできないのでそんなにランクの高いものにする必要はないとのこと。この意見については全く同感です。しかし、ダイヤを贈るときって妙に高揚してしまって、「最高のものを贈りたい」などと考えてしまいますし、一生に一度のものですからできるだけ良いものを贈りたいと思うものです。
 そうは言ってもこの4Cは、大きさの違いは別として素人目にはよっぽどひどくない限り何が違うのか分かりません。一応、素人が安心して良いダイヤを購入できる目安として鑑定機関が発行した鑑定書があるようですが、お店の人の話では鑑定機関によって取引先との関係で少し高めに評価するところもあるそうなので、やはり最後は直感と相手に対する気持ちだなと思いました。
 今回の御徒町で学んだことがもう一つ。それは予算です。お店の人は商売ですからまずこちらの予算を探ってきます。当たり前のことかもしれませんが、お店の人に予算を低めに伝えると、それなりの対応でそれなりの物しか出てきません。予算を高めに伝えると・・・一度皆さんで試してみてください。

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 □□今週の税金クイズ□□  
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[問題]
 A社は資本金が1億円、B社は資本金が1億1千万円です。平成22年3月期決算ではA社もB社も赤字で、法人税の課税所得もマイナス、法人税の納付はない見込みです。このとき、事業税はどうなるでしょうか?
@A社は事業税の納付はないが、B社は事業税を納める
AA社、B社ともに所得にかかわらず事業税は納める
BA社もB社ともに事業税の課税所得もマイナスとなり、納付はない

正解が気になる方はこちら↓
 http://www.suda.gr.jp/quiz.html

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 □□先週の税金クイズの解答発表!□□  
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[問題]
A株式会社は事業年度の変更に伴い、前事業年度が3ヶ月間しかありませんでした。その前事業年度の決算による消費税の納税額(国税分のみ)は42万円でした。さてこの場合、消費税の中間申告の義務があるでしょうか?豆知識を参考にお考え下さい。
@ある
Aない

[正解]@
前事業年度が1年に満たない場合の中間申告義務の判定は、納税額を12ヵ月に換算して行います。今回のクイズの場合、納税額42万円を12ヵ月換算すると42万円×12/3月=168万円となるため、1回の中間申告義務があります。

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☆今週号の編集責任者は 高橋英江 & 中原敬和 でした。
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