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□□今週の一言□□
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おはようございます。先週約25年ぶりに健康診断を受けてきました。まだ結果は出ていないのですが、4半世紀もほったらかしにしていた我が身ですから何が出てくるか少し心配です。でも、もし健康そのものとか言われたら・・・次の健康診断も25年後に受けようと思います。
※来週のメールマガジンはゴールデンウィークのため休刊とさせて頂きます。
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□□税務豆知識□□
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<中小企業倒産防止共済法の改正>
中小企業倒産防止共済制度は、取引先の倒産の影響で企業が連鎖倒産してしまうことを防止するために設けられた制度で、加入者の掛金総額の10倍と倒産した取引先に対する売掛金のいずれか少ない金額を、無利子、無担保、無保証で借りることができるというものです。
加入者は最大で320万円まで掛金を支払い、借り入れをした場合には5年間で返済することとされていましたが、景気の低迷により、回収困難となる売掛金の金額も高額になっていることから、この制度の改正案が国会に提出され3月に可決しました。
具体的には借入の限度額は現行の3200万円から8000万円に引き上げられ、これに伴い掛金総額の限度額、掛金月額の限度額もそれぞれ800万円と20万円になり、借入金の返済期間も5年から10年に延長されます。また、借入金を期限前に返済した場合には、利息相当分を還元する早期償還手当金も創設されます。
さらに、従来の制度では取引先が破産手続き開始等の法的手続きをした場合や、手形取引停止処分を受けた場合に限り借り入れをすることができましたが、この要件も緩和され、取引先が事業の継続が困難となったため私的整理を行った場合など一定の場合にも借り入れができるようになります。
この共済掛金は、掛金全額が経費になるため加入している企業も少なくないようですが、新しい制度では上記のように限度額も引き上げられるので、施行後は共済契約の見直しを検討してみても良いのではないのでしょうか。
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□□あれやこれや一口コラム□□
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<蒼穹の昴(そうきゅうのすばる)>
NHKBSハイビジョンで現在放映中のドラマ「蒼穹の昴」。浅田次郎の小説がドラマ化されたものです。浅田次郎の小説は何冊か読んだことがあって蒼穹の昴にも興味はあったのですが、文庫本4冊になるためなかなか手が出ませんでした。ドラマを見始めてからやっぱり原作を読もうと思い、本屋さんへ走ったわけです。
物語の舞台は清朝末期。列強諸国からの侵略に蝕まれ虫の息の清国宮廷にあって、科挙(清の役人選抜制度)に主席で合格した文秀と、貧しさから抜け出すために占師の予言を信じて宦官(去勢して宮廷に仕える人)になった春児の幼なじみ二人を軸に、西太后と皇帝、そしてそれを取り巻く人々を描いた物語です。まだ3冊目の途中なのですが、歴史的事実や時代背景、当時の様子や宮廷内のことなどにリアリティーがあって面白く、はまってしまいました。それにしても小説とドラマの内容が全然違う!のです。大筋は小説を踏襲していますが、小説の登場人物を使った全く別の物語のようだと思いました。例えば、ドラマでは田中裕子さんが重々しく近寄りがたい雰囲気を醸し出して演じている西太后ですが、本の中ではもっと人間くさく描かれています。本では少しファンタジーな要素もあり、人間くささと併せて浅田小説のいいところだと思うのですが、それらをばっさりとは、全く大胆に脚色したものだと思います。小説を基にしたドラマは多かれ少なかれ小説とは違ったものになり、原作ファンをがっかりさせることが多いと思うのですが、今回は全く違うお話しだと思って見ることにしました。
日中共作だそうですのでそれも影響しているのでしょうか。何せ出演者はほとんど中国の俳優さんで、セリフも中国語です。中国でも放映されているようなので、かの国の歴史にファンタジーや想像を挟むのは難しいのかもしれません。でもドラマも小説に負けず面白いと私は思います。一粒で二度おいしい、です。
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□□今週の税金クイズ□□
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[問題]
個人でバイクショップを営む齊藤さんは、従業員の退職金支払いに備えて中小企業退職金共済に加入していますが、この共済掛金のうち昨年中に支払期限が到来した掛金で未払いのものを必要経費として所得税の確定申告を済ませました。
この未払いの掛金は資金繰りの都合上、今年の3月20日に支払っていますが、支払っていない掛け金を必要経費として申告したのは正しかった?
@正しかった
A正しくなかった
正解が気になる方はこちら↓
http://www.suda.gr.jp/quiz.html
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□□先週の税金クイズの解答発表!□□
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[問題]
中原さんは某クイズ番組にて見事賞金1,000万円を獲得しました。しかし、渡された賞金は1,000万円ではありませんでした。さて、いくらだったでしょう。
@1,050万円
A905万円
B900万円
[正解]A
クイズの賞金からは源泉所得税が控除されます。控除額は(賞金額−50万円)×10%=95万円ですので、実際の受取額は1,000万円−95万円の905万円となります。
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☆今週号の編集責任者は 中原敬和 & 泉麻里子 でした。
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