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□□今週の一言□□
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まだまだ残暑が厳しい季節ですが、私(宮元)も暑さに負けずに頑張っていきたいとおもいます。読者のみなさんも体調管理にはくれぐれも気をつけて残暑を乗り切りましょう。
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□□税務豆知識□□
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<タックス・ヘイブン税制>
近年、経済のグローバル化に伴い、外国の関係会社と取引を行う日本企業が増えています。このような時代背景をうけて、複雑化する外国企業との取引において、税率の低い国を利用して税負担を軽減させるといった国際的な租税回避行為のリスクが高まっているのも事実です。
タックス・ヘイブン税制は、日本企業がわが国の税率に比べて著しく低い国・地域に子会社を設立して、その子会社との海外取引を行うことにより税負担を不当に回避し、結果的にわが国での課税を免れるといった事態を未然に防止する目的で創設された制度です。
タックス・ヘイブンの定義はその名の通り、タックス(tax:税)のヘイブン(haven:避難所)という意味で租税回避地と和訳されます。これは税金が課税されない、若しくは税率を著しく低くすることで多くの企業や富裕層を誘致している国や地域のことを指しており、それらの国々を総称してこのように呼びます。
タックス・ヘイブンと呼ばれる諸外国の多くが自国の産業を持たず、規模も小さな国々なので、税率を低く設定し、税制面を優遇するというやり方によって経済競争力を維持しているのが現状です。
しかし、先進諸国からしてみればタックス・ヘイブンと呼ばれる国々はとても厄介な存在であり、資金が先進諸国からタックス・ヘイブンへ流出することで先進諸国での税収が減少し、その結果所得税や法人税の税率を下げざるを得ないという国も少なくありません。
さらにタックス・ヘイブンは、大富豪達の所得隠し(マネーロンダリング)の温床としても使用されており、テロ組織の資金金庫となっているケースも多く、その点も問題視されています。
このような事実関係をうけて先進諸国においては、タックス・ヘイブンを利用した租税回避行為を防止するため、今後より一層のタックス・ヘイブン税制の法整備が行われていくことが予想されます。わが国においても平成22年の税制改正においてこのタックス・ヘイブン税制に関して何点か見直しが行われました。
タックス・ヘイブン諸国への情報開示を求める動きが強まる中、わが国においても他の先進諸国と連携してより迅速な情報交換ネットワークの構築と国内での法整備を実施していくことが早急な課題となっています。
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□□あれやこれや一口コラム□□
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<つれづれなるままに>
突然ですが、生ゴミ処理機が壊れてしまいました。しかも、この真夏に。
なので、何年か振りに生ゴミを燃えるゴミの日に捨てる生活が続いています。
処理機を購入した当初、生ゴミの出ない生活ってなんて楽なんだ、と感動を覚え、以来ずっとその恩恵にあずかってきたために、どうやって捨てていたかすら忘れてしまうくらい。
こんなに面倒だったのかと、改めて実感。
市区町村が生ゴミ処理機購入に対して補助をするのにも納得がいった感じです。
この生ゴミからうまれた土は、家の植物の堆肥として活用しているのですが、植え替えのときに多く混ぜすぎ、ラズベリーを栄養過多に追い込んでしまったようです。気付いたら、枯れていました。この春、なんとか株分けに成功し、うだるような暑さの中、すくすくと育っていたのに、残念。
白菜を漬けるときに、ゆずが欲しいと言ったら、あれは樽一杯つくるから一個入れても高くつかないんだ、と却下をくらい、苗木を購入して鉢で育てているのですが、果樹には虫がつく。気付くと蛹になってるもんで、悲鳴をあげながら駆除しております。そういえば、以前育てていたくちなしの花にもよく青虫がついて、困ったっけ。大きくなりすぎて、触るのもイヤで、枝ごと切り落として買い物袋に入れてしばらくしたら、ちゃんと(?)蛾になっててビックリした記憶が。なんて生命力の強さ。結局今年もゆずは花を咲かせませんでした。
ししとうは、毎年わんさか実って、消費するのにも大変なぐらいだったのに、今年はなかなか実を結びません。ついたと思っても、大きくなる前に赤くなってしまい、暑すぎて野菜が育たないって、このことか!?と価格の高騰よりも身近に感じたりして。
ラズベリーやゆず、ししとうにバジル、そういえば、旦那が大阪のおばちゃんよろしく小ネギを鉢で育てているのも含めて、うちにある植物は食べられるものばかりのようですが、ちゃんと楓や杉(ゴールドクレスト)の緑も育ててます。何度も枯れそうになりながらも、数年ぶりに勢いよく花を咲かせたブーゲンビリアに喜びを覚えつつも、この花は何も生み出さない、と思ってしまうあたりが現金な私(谷村)らしいところか。
須田会計に勤めて丸8年。最後のコラムとなってしまいました。ちょっと感慨深い。
慣れない中、いろいろなミスを重ねながらも、所長、副所長はじめ、みなさまの温かい目に見守られ、ここまで頑張ることができました。
たまに頂けるコラムへの感想も励みになりました。
感謝の心を込めて、コラムを締めくくります。ありがとうございます。
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□□今週の税金クイズ□□
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[問題]
タックス・ヘイブンと呼ばれる諸外国の法定実効税率は次のうち何%以下とされているでしょう。ちなみに、財務省により発表された統計によると日本の法定実効税率は約40%とされています。
@15%
A20%
B25%
正解が気になる方はこちら↓
http://www.suda.gr.jp/quiz.html
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□□先週の税金クイズの解答発表!□□
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[問題]
日本の税金について、一番古い記録は次の書物のうちどれでしょうか?
@日本書紀
A魏志倭人伝
B平家物語
[正解]A
魏志倭人伝によると、2〜3世紀ごろの女王卑弥呼が支配していた邪馬台国には、集めた租税を収める建物があったそうです。
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☆今週号の編集責任者は 宮元健志 & 谷村和美 でした。
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